シットコムってどういう意味?

2021年10月17日

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シットコムってどういう意味なのでしょうか?

シットコムは
「シチュエーション・コメディ(situation comedy)」
を略した名称です。

シットコムの意味は?

家や職場などといった舞台、繰り返し登場するキャラクターがいて(当たり前ですが・・・)、その中でユーモラスな状況が起こり、それに対するキャラクターの反応があり、ストーリーがどんどん展開されるというもの。
つまりコメディですね!

もともとはラジオ用に考案されたものでしたが、現在ではテレビで放映されるのがほとんどです。

イギリスのテレビでは60年代、シットコムの人気が出始めたようです。
通常は「30分のエピソード」が「6つ」で1シリーズという構成でした。
これはイギリスのテレビ番組は、放送時間をよく変更することがあったので柔軟に対応できるためにそのような形態が好まれたようです。

イギリスでは6つのチャンネルがあり(BBC、BBC1、BBC2、BBC3、BBC4、ITV、Channel4)、それぞれでシットコムが放送されています。
面白いことに、各チャンネルで色が違っており、一般大衆に人気のあるものを扱うチャンネル、コアなファン層が好むチャンネル、若者向け、知的な題材を好む層向け・・・等と分かれています。

コミカルなシーンはもちろんのこと、シリーズを通して話が続いていたり、感動する話があったり、その時に旬な俳優や歌手のようなゲストを迎えたエピソードになることもよくあります。

アメリカで人気を博していたシットコム「フレンズ」では、ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ジュリア・ロバーツ、チャーリー・シーン、ベン・スティラー、リチャード・ブランソン、ヒュー・ローリー、リース・ウィザースプーン、ブルース・ウィリス、ラフル・ローレン・・・等、有名人ゲストが多数出演しました。

シットコムの笑い声

海外のコメディを見ているとお気づきかと思いますが、笑い声が入っていますよね?

あれは「ラフトラック(Laugh track)」と呼ばれるものです。
通常は録音されているものを後から挿入します。

もしくは、演者さんがスタジオで演じているところに、実際に観客やエキストラを入れて笑い声を作り出したりもしています。

エキストラの笑い声って、大きくてちょっと大げさな感じにも聞こえますよね。
でも、それがあることで観ている私たちの笑いを誘う効果が期待できます。

「フレンズ」では、笑い声だけでなく、拍手や驚きの声、がっかりした声なども聞こえます。

例えば、レイチェルがロスに

「私と彼女とどっちが良かった?」

と、問い詰めたとき、ロスは、

「君も彼女も違う」

と答えます。
これに「Oh~(それを言っちゃうかー)」の声だったり、または、

ロスとレイチェルがロスとよりを戻した瞬間に
「Oh~(よかったわね(ため息のような感じ)」

が含まれたりします。

ラフトラックは絶妙なタイミングで入るので、自分の感情との相乗効果でさらに笑ったり感動したりしてしまいます。

日本でも「シットコム」と呼ばれていなかっただけで、シットコムはたくさんありますよね。

笑い声だって例外ではなく、エキストラのおばちゃんたちが大笑いしているような作品はまさにそれです。

日本でも笑い声は効果的に利用されていたということですね。