宇宙船レッド・ドワーフ号(Red Dwarf)感想とあらすじ

2021年10月15日

reddwarf(画像:http://www.reddwarf.co.ukより)

イギリスでいまだにコアなファンを持つコメディ。
1988に放映されてから、1993年、1997~1999年、2015年、2016年にシリーズが続いています。
このイギリスのカルトシリーズは、30年近く放送されており、その間に大きな休止期間があったにもかかわらず、いまだに衰えを見せていません。

荒唐無稽なコンセプトを、モンティ・パイソンのような英国らしい巧みなユーモアで表現しています。主人公2人のセリフや演技はとても面白く、興味深いものです。

地球人類が滅びてしまった300万年後の世界。

人類としてたった1人の生き残りであるリスターが、 立体ホログラムのリマー、猫型人間キャット、アンドロイドのクライテンとともに宇宙船レッド・ドワーフ号の内部と外部で、ドタバタな騒動を起こしながら、リスターが昔からの夢である地球上のフィジーを目指します。

宇宙船レッド・ドワーフ号(Red Dwarf)あらすじと感想

22世紀の後半、宇宙空間に存在していた輸送船「レッド・ドワーフ号」が、カドミニウム漏れにより爆発し乗組員の全員が死亡してしまいます。

階級が一番低いリスター(クレイグ・チャールズ:Craig Charles)は、爆発事故が起こったときに、ちょうど懲罰により仮死状態にされていたため難を免れることができました。

彼が犯した行為というのは、禁止されていた生き物を船内に持ち込んでいたこと。

愛猫のフランケンシュタインを部屋の戸棚に隠していたのです。
フランケンシュタインは妊娠しており、幸運にも爆発のときは貨物室にいたため、彼女も生き残りました。

爆発により船の中央コンピュータである「ホリー」はしばらく停止状態に陥ります。
やっとが再起動したとき、ホリーはリスターの仮死状態を解除します。

ところが、リスターが目覚めると、周りに広がるのは300万年も経ってしまった世界。
リスターはたった一人残された人類になってしまったのです。

ホリーは、一人ぼっちになってしまったリスターを孤独で精神異常を起こさせないように、船員の中から一人選んでホログラムとして蘇生させました。

ところが蘇生に選ばれた人物は、なぜか「リマー」という自分勝手な魅力ゼロのキャラ。

「爆発前にリスターが一番言葉を多く交わしたのがリマーだった」
という、たったそれだけの理由からでした。

長い長い年月が経つあいだにフランケンシュタインの子孫は進化し、猫型人間になっていました。
リスターは、船に残った船員たちと、地球を目指します。

シリーズ3からアンドロイドのクライテンが追加されます。

リパプールアクセントのリスターや、キャット、ホリーにも笑えるのですが、いつも気になるのはリマーのキャラクターです。

リマーが人間だった頃の階級は、下から2番目(一番下はリスター)。
自分勝手で、人の足を引っ張っり、人を蹴落として昇進しようというスケールの小ささでした。

ホログラムになっても、彼の人間時代の小ささがそのまま引き継がれているのです。
レッド・ドワーフ号が爆発するのも、実は彼が原因でした。

小物感が突き抜けているので「今度は何をやらかすんだろう」と気になってしまいます。
ホログラムになっても人間臭い彼ですが、本人も自分の小ささをたまに気にしているところが憎めません。

おすすめの回

おすすめの回は、シリーズ7の「なぜかリマーが恋しくて(Blue)」です。

ふとしたことからリマーは宇宙船から出て行ってしまいます。
「リマーは嫌な奴だ」と普段から感じているリスターなのに、なぜかリマ―を恋しく思い始めます。

恋しくて夢にまでリマーが現れます。
夢の中のリマーは、どこかヒーローのようなたたずまいです。

とってもりりしい話し方をするリマーと、打ち解けて素直になるリスター・・・。
「I miss you(会いたかったよ)」とお互いに認め合い、キスをしたところで・・・・目が覚めます笑。

「どうしてこんなにリマ―が恋しいんだろう」とリスターは悩み始めます。

そこにクライテンがやってきて、
「リマーの日記をもとに作成した「リマーの脳内」というアトラクションを即席でこしらえた」
というのです。

○○ランドにあるような、椅子型のライドに乗り込むメンバーたち。
止まったり発車するときには上半身も一緒にがくんと動くところがリアルです。

リスターたちがそのアトラクションで目にしたものは・・・。

レッド・ドワーフ号の操縦室では、りりしいリマーがテキバキと指示を出しています。
眉毛も太くきりっとしており「りりしいメイク」が施されています。

なぜかエプロン姿のクライテンは、リマーの指示に従いながら、「いつもあなたは正しいですね」とたたえます。
リスターとキャットは子供が操縦席ではしゃいでいるよう嬉々として操縦ハンドルを無造作に動かしています。

なぜかリスターとキャットもメイクをしているのですが、目がクリクリでアホに見えます。
そして「I owe my life to him(僕が生きているのはリマ―のおかげ)」と二人はにっこり笑うのです・・・。

そして2頭身ぐらいの小さいリマ―がたくさん登場して、リマーはこんなに素敵だよといった合唱が始まります。

こんなリマ―の脳内を見せられて、一気に目が覚めるリスター・・・というオチなのです。

おわりに

レッド・ドワーフ号は日本語版があります。

英語のリスニングに使うために、DVDを購入しようかどうか考えていますか?

アメリカやイギリスのアマゾンの値段と比べてみてください。
海外のDVDセットは、時間が経つと安くなることがよくあります。

一度値段をチェックしてみてくださいね。
 
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