名探偵モンク(Monk)のあらすじと感想

2021年10月15日

monk
(画像:http://www.tvguide.comより)

 
アメリカの私立探偵のコメディです。

コメディとはいえど、名探偵である「エイドリアン・モンク」が、毎回、犯人を導き出します。
だから、コメディ好きの人にも、探偵モノ好きの人にもおすすめです。

そしてロケーション地はサンフランシスコ。
美しい景色をバックグラウンドとして楽しめるところも「名探偵モンク」の醍醐味の1つです。

毎回、名探偵モンクにはひらめく瞬間が訪れます。
そして、

I’ve just solved the case.
(事件を解決した(犯人が分かった))」

とつぶやきます。
 

名探偵モンク(Monk)のあらすじと感想

エイドリアン・モンクは小さいころから、細部をことこまかに観察し、鋭い洞察力と並外れた記憶力の持ち主です。

かつては警察署に所属していたのですが、6年前から休職状態。

その理由は、6年前に愛妻のトゥルーディを亡くしたことにあります。

トゥルーディの死因は車の爆発。
当時、モンクは警察官であり、「実際に狙われたのは自分」で、妻はそれに巻き込まれてしまったのではと、自分を責め、精神を病むほどに。
 

モンクの潔癖症

それが原因で極度の恐怖症、潔癖症になり、3年半も休職し、家に閉じこもっていました。

そんな彼を外に連れ出してくれたのが、元看護士のシャローナでした。
シャローナはモンクの恐怖症と潔癖症をを理解している頼もしいアシスタント。

一人で出かけられないモンクに付き添って、殺人現場や調査に出かけます。
シャローナはモンクに雇われている形なので、モンクを「エイドリアン」、または「ボス」と呼んだりします。

モンクは手掛ける事件をすべて解決に導きますが、いまだに警察官として復帰することが叶いません。
しかし、彼の能力を認めているストットルマイヤー警部は、事件の解決が難解になりそうな場合はいつも、私立探偵モンクを呼び出します。

モンクが職場復帰できない理由は、彼が抱える恐怖症。
恐怖症や潔癖症に加えて、牛乳、高所、閉所、車の運転・・・等等、合計して312個もある。

復職できそうなときにはいつでも、何らかの恐怖症が彼を邪魔しました。
モンクにはかわいそうですが、彼の恐怖症が視聴者を笑わせてくれます。

例えば、アメリカ人の挨拶には「定番中の定番」である「握手」。
モンクが初対面の人と握手をしたら、その人の前でも平気で、直後に必ず除菌ワイプで念入りに手を消毒します。

「細菌恐怖症ですか?」
と理解してくれる人がいたり、気がつかない人もいたり、黒人のキャラクターは傷ついてしまったり・・・。

本人はいたって真剣なので悪気は全くありません。

また、誰の家であろうと殺人現場であろうと、何かが曲がって置かれていたり、きれいなパターンになっていなかったりすると、無意識に手を伸ばして整列させようとします。

テーブルの上の書類だったり、棚の上のオーナメントだったり、ちょっと傾いているショーケースの中の値札だったり、なんでも笑。

録音スタジオが殺人現場だったときは、スタジオ内の機材「ミキサー」のつまみをすべて同じレベルに揃えたりしてました(そういう使い方じゃないのに笑)。

シーズン1で、モンクは犯人を追いかけます。
下水道管まで降りなくてはいけなくなり、自分をやっとのことで奮い立たせて降りていきます。
だけど、ばい菌だらけの地下の梯子にはどうしても触れない。
そこで、梯子の一段一段にそれぞれティッシュをかけていてが笑えました。

そして、モンクは仕事がないときには、亡くなったトゥルーディの死に関する情報を集めようとします。
こんな名探偵なのに、亡くなった妻に関することは最後の最後まで謎に包まれたままなんですよね・・・。

シリーズ3の途中で、シャローナは元旦那と再婚するためにニュージャージーへ去っていきます。

そしてナタリーが後任のアシスタントとしてモンクと一緒に行動します。
 

気にっているシーン

私が気に入っているシーンは色々あるのですが、特に以下が好きです。

・シリーズ2、第6話のモンクが舞台に立つエピソード

稽古のときにはうまい演技を見せていたのに、本番になるとあがってしまうモンク。
ワイルドな悪役ではなく、サイコな感じに仕上がってしまって笑えました。

・シリーズ2、14話のモンクがごみ収集車に飛び乗るシーン

ゴミの臭いに気圧されながらも、証拠が入っている疑惑のあるゴミ袋を路上に次々と捨てるモンク。
収集車が通った後には、ゴミ袋が点々と落ちているのが笑えました。

・シーズン2、第2話のストットルマイヤー警部のチンパンジーへの尋問

通常の尋問から始まったのに、警部自身が次第にサルのおもちゃのような動きをしたり、エスカレートして奇声をあげたり、部屋を走り回っているのが・・・驚きながらも笑えました。

・シーズン6、第2話のモンクがなぞ解きをするシーン。

ラッパーのスヌープドッグがゲスト出演しているせいか、モンクが何が起こったのかを、ラップ調で「ヨー、ヨー、ヨー!」とリズムに乗って説明します。
その姿が結構かわいいので気に入っています。

1時間枠のドラマなので、ミステリーの種明かしはややシンプルです。
でも、モンクがしっかり事件解決してくれるし、コメディとしても存分に楽しめるので消化不良を感じることはありません。
 

シャローナの降板理由は?

モンクのアシスタントをしていたシャローナはシーズン3の後、去っていきます。
シャローナ役のビティ・シュラムが報酬について制作サイドと揉めたのが原因のようです。
多少報酬が気に入らなくても、シーズン8まで続けば知名度も上がっただろうに、もったいなかったのでは・・・と思ってしまいました。

シーズン3からは入れ替わりでナタリーがアシスタントを務めます。
個人的にはナタリーの方が好きなんですよねー。

笑顔がかわいいし、スレンダーでおしゃれだし、最初に登場したときの身のこなしがきびきびしていて好感度が高かったからです。
ナタリーが持っていたバッグが可愛かったので、どこに売っているんだろうとしばらくネットを検索したこともあります。

シーズン8で、シャローナが1度だけ再登場し、ナタリーとの間にちょっとしたライバル感のようなものが漂います。
礼儀正しいナタリーに対して、シャローナはどうもお水感のような印象がぬぐえませんでした。
ランディとくっついたのにびっくりしましたが笑。
 

おわりに

私はシーズン1のDVDセットだけをまず購入しました。
トゥルーディの件はどうなるのか、モンクは果たして復職するのかといった結末を知りたくて、コンプリートセットを購入しました。

「名探偵モンク」は日本語字幕版があります。

英語のリスニングに使うために、DVDを購入しようかどうか考えているなら、アメリカやイギリスのアマゾンの値段と比べてみるのがお勧めです。
海外のDVDセットは、時間が経つと安くなることがよくあります。

一度チェックしてみてくださいね。

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