My Family （マイ・ファミリー）おすすめのイギリスのシットコム

2014年11月13日2021年10月15日

シットコム初心者や、リスニングが初級の人にお勧めのシットコムが「My Family」です。

私がこのサイトで紹介しているような70年代80年代のシットコムとは違い、かなり聞きやすいイギリス英語だし、映像も古くないです笑。

そして、ユーモアも日本人が理解しやすいものばかりです。
日本人にも分かる仕草や動作で笑えるシーンも多々あります。

「My Family」は、2000年に放送が開始されました。

かなりの人気だったので、途中、家族メンバーの入れ替わりが多少ありましたが、2011年まで毎年放送されました。

2008年には「イギリス国内で最も視聴されたシットコム」を記録しています。

「すっかり大きくなったハーパー家の子供たちを旅立たせる頃だ」
ということで「シリーズ11」で終了しました。

「My Family」というタイトルからして、どのようなシチュエーションかは想像できると思います。
そうです、とあるお宅のストーリーなのです。

My Family: Complete Series (日本のアマゾン）

「My Fmily（マイ・ファミリー）」のあらすじと感想

ハーパー家は、ロンドンにある中流家庭。

一家の主であるベン（ロバート・リンゼイ：Robert Lindsay）は歯科医。
ちょっと皮肉屋で世の中を斜めに見ているところがあります。
でも、このベンがハーパー家の中で一番常識がある人物。

このシットコムの主な舞台であるハーパー家です。
ベンは普通の人生を普通に過ごしたいだけなのに、個性が豊か過ぎる家族に振り回されます。

特に3人の子供たちには巧みに操られることが多く、彼らの金の無心にもついつい乗せられてしまうのが常です。

彼はいつになったら平穏な時間を持てるのか。

ベンの妻であるスーザン（ゾイ・ワナメーカー：Zoë Wanamaker）は、いつでも家のことや子供のことに関わっていたいタイプの女性。

良き妻であり、良き母親であり・・・のようですが、その実、自分の都合の良いように物事を進めることに長けています。

家の中はいつでもきれいなのですが、料理はあまり上手ではないようです。

このスーザン役のゾイ・ワナメーカー（Zoë Wanamaker）は、「ハリー・ポッターと賢者の石」のマダム・フーチ役をしています。
ハリーたちがほうきに乗る練習をするシーンで登場する、あの先生役です。

3人兄弟の1番下のマイケル（ガブリエル・トムソン：Gabriel Thomson）。
ベンにはいつも「マイキー」と呼ばれています。
彼はちょっとオタクがかった秀才です。

いつでも冷静、論理的で両親や兄弟を言い負かしているけれど、家族の危機をしばしば救ってくれる頼もしい存在です。

シリーズ1でのマイケルは本当に可愛い男の子だったのですが、シリーズを重ねるに連れて、声が変わり、シリーズ11では素敵な紳士になります。

マイケルの成長ぶりをみることができるのも、この「My Family」の醍醐味といえるでしょう。

ベン、スーザン、マイケルの3人が全てのシリーズに通して出演しています。

長男役のニック（クリス：マーシャル：Kris Marshall ）はシリーズ5まで出演しました。

彼はいつも奇妙なアイデアを思いつき、職を転々とします。
スーパーで勤務したり、クリスマスツリーの販売を始めたりして、家族をいろいろと巻き込む存在感のある存在でしたが、残念なことにシリーズ5で去っています。

ニック役のキャラが強烈なので、このイメージがまとわりついて他の役をすることに支障をきたすことを心配したのかもしれません。

今ではドラマでもCMでもシリアスな役を演じていますが、私が最初に観たクリス：マーシャルはは「My familyのニック」だったので、そのイメージがいつまでもまとわりつきます笑。

長女のジェイニー（ダニエラ・デンビー・アシュ：Daniela Denby-Ashe）は、典型的なイギリスのティーネージャー役からスタート。

正直、イギリスのティーネージャーってこんな感じです。
きついことを平気で言うし、自分中心です笑。

自分のボーイフレンド、新しい服を買うためにベンからお金を巻き上げることしか考えていないようです。

シリーズ途中で「マンチェスター大学に通う」ということになり舞台から消えます。

しばらくして「妊娠した」といって家に帰ってきます。
ケンゾーを出産して母親になったり、子育てをしたりで、その後のシリーズに戻ってくるんですね。

そして、ジェイニーの息子のケンゾー。
この子もマイケルに引けをとらないほどの優秀ぶり。
祖父であるベンを言い負かしたりすることができます。

ニックやジェイニーがシリーズから抜けたので、それを補充する意味でベンと同じ建物内で歯科医をするロジャー、ベンの姪のアビが加わります。

「My Family」のキャラクターだけを見てみると、それぞれが自分勝手で、とてもバラバラな家族のように聞こえてしまいますね。
でも、ハーパー家は基本的に仲良し家族です。

雷が鳴り響けは、子ども達はベンとスーザンのベッドにもぐりこんだりするし、なんといってもベンとスーザンは仲が良く、夫婦のコンビネーションが面白いです。

だから安心して観る事ができますし、分かりやすいユーモアなのでたくさん笑うことができます。
ただ、大人のジョークが頻出するので「お子さんにもお勧めです」とは言いづらいかな笑。

私が気に入ったシーンは（ネタをばらさないように書きますね）、

・ベンとスーザンが「私たちだってドラッグをするわよ」といって2人で吸ったのが○○だったり
・アビが歌い始めてエスカレートする姿にニックでさえ引いてしまう
（アビーはどこかしらフレンズのフィービーを彷彿とさせるものがありますが）
・ニックがクリスマスツリーの販売をしようとするところ
・ニックがスーパーのレジで勤務を始めるのですが「宿題」を持ってかえることろ・・

などなど、数え上げたらきりがないです。

ハーパー家はいつも広々としていてとても素敵なお宅です。
リビング、キッチン、ベッドルームなどのインテリアがおしゃれで、小物なども含めてあちこちをチェックしてしまいます。