Mr.ビーン(Mr. Bean)七面鳥・青い車・クリスマス・彼女・レストラン
(画像:http://www.mrbean.comより)
「Mr.ビーン」は世界的に有名なイギリスのコメディです。
「Mr.ビーン」を演じているローワン・アトキンソンは、2012年ロンドンオリンピックでの開会式で「ピアノマン」として登場しました。
印象に残っている人は多いはずです。
(Youtubeでも動画がいくつかアップされています)
「Mr.ビーン」は、英語が初心者だという人にも十分に楽しめます。
なぜなら、Mr.ビーンはほとんどしゃべらないからです笑!
でも、彼の動作は本当に大げさでコミカルです。
彼が何をしたいのか、何をしようとしているのが手に取るように分かってしまいます。
「仕草での面白さ」というのは万国共通なので、世界中で人気なのが理解できますよね。
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「Mr.ビーン」の初期の頃
私が気に入っているのは初期の頃の回です。
その頃は、Mr.ビーンには彼女がいて映画を一緒に見に行ったり、クリスマスには料理を作ったりプレゼント交換をしたりします。
そして、愛車を巧みに運転したり、青い三輪車(昔の車)にいたずらを仕掛けたりします。
子供にも体の不自由な人にも容赦ないところもありますが、昔のイギリスコメディならではのシニカルさだと思います。
仕草だけでも笑えるのはもちろんのこと、ミスタービーンの狡猾な部分も垣間見ることができます。
でも、シリーズを重ねて年月が経ち、世界中で人気がでるようになり、Mr.ビーンのキャラクターも少しづつ変わってきたように思います。
特に映画版では、世界中の視聴者に受け入れられることを狙ったのか、あまり毒のない、終始ニタついた、くまのぬいぐるみ(テディ)を抱っこしている中年のおっさんという印象が強いです(あくまで個人の感想)。
個人的には、ちょっと古ぼけた感のある画像でも、初期の頃の「Mr.ビーン」が好きです。
(注:以下、ネタバレがあります)
ミスタービーンに登場する「青い(水色の)車」
初期の頃のエピソードで、ミスタービーンは、青い(水色の)三輪車を見つけると、なぜか敵意をむき出しにしていました。
後ろからあおってみたり、駐車場に停まっている青い三輪車を見つけると、わざと追突して場外に押し出したりとひどいことをやらかします。
これは何故なのでしょうか?
この青い車は、リライアント・リーガル・スーパーヴァンIII(Reliant Regal Supervan III)という車種です。
(リライアント・リーガル(Reliant Regal ):1953~71年にイギリスに存在した車のメーカー)
色は黄色ですがこんな感じの車です↓↓↓
(画像:http://car-from-uk.comより)
その頃のイギリス人は、この三輪車に乗るということは「貧乏人」であるというイメージを持っていたそうです。
最近ではこのような三輪車が走っているのはむしろ珍しいです。
でも、たまに見かけることもあります。
そう、ミスタービーンは貧乏な人をいじめて優越感に浸る・・・という、最低なことをしているのです。
でも・・・、ミスタービーンの車も十分に安い車なんですねー。
勝手に「どんぐりの背比べをしている」というユーモアです。
多分、年配のイギリス人なら理解できるであろうユーモアかと思います。
ミスタービーンには彼女がいた
初期の頃には「イルマ」という彼女がいました。
映画に出かけたり、マジックショーを観に出かけたり、クリスマスを一緒に過ごしたりします。
イルマにとってビスタ―ビーンは「彼氏」的な存在だったようです。
でも、ミスタービーンにとってイルマは「友達」程度にしか思っていなかったようで、かなり粗末に扱ってしまいます。
それでも会い続ける彼女も彼女ですが・・・。
一緒に映画に出かけても、自分にだけ大きいサイズのポップコーンを買う。
テーブルに着くとき、イルマのために椅子を引いたと思いきや自分でさっさと座ってしまう。
でも、マジックショーを観たあと(というか台無しにしたあと)、イルマが他の男性と踊っているのを見てやきもちを焼くこともあります。
そして、クリスマスの日。
ミスタービーンの部屋を訪ねてきたイルマは、「Mistletoe(宿り木)」の枝を持参しました。
海外では「宿り木」の下では、男女はキスをしなくてはいけないという慣習があります。
彼女はロマンチックな時間を過ごせることを期待していたのでしょう。
ミスタービーンは「Mistletoe(宿り木)」の意味さえ知らなかったようで、彼女をがっかりさせてしまいます。
さらには彼女が欲しかった指輪をプレゼントすることもできず、イルマは部屋を出て行ってしまいます。
(画像:http://efllecturer.blogspot.com/より)
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ミスタービーンのクリスマス
クリスマスのエピソードは笑えるシーンがてんこ盛りです。
七面鳥(ターキー)、クリスマスカード、クリスマスクラッカー、クリスマスキャロル、ハロッズ(Harrods)、恋人のイルマとのクリスマスなど、たくさんあるので別の記事で紹介しています(ネタバレありです)。
参考記事:ミスタービーンのクリスマス
ミスタービーンと「タルタルステーキ」
海外では誰かの誕生日には「カードを渡す」という習慣があります。
ミスタービーンは、誕生日に一人でレストランに行きます。
席に着くと、何やらカードを出して何かを書きこんで封をします。
そしてそれをテーブルに置き、
「あ、僕宛にカードが来ているよ!」
と発見して、カードを読んで喜ぶ・・・ということを一人でやります。
ウェイターからメニューをもらうと、料理の値段が高いことに気づきます。
そして、自分の持ち金で注文できる「タルタルステーキ」という料理を注文します。
「タルタルステーキ」というのは、生の肉に香辛料などを混ぜ込んだ料理です。
ミスタービーンは、このタルタルステーキなるものが「生の肉」であることを知らずに注文してしまいました。
運ばれてきたその料理の見た目にもびっくりしますが、一口食べてこれまたびっくりで、全然口に合いません。
注文したのは自分なので「それが何だか知らなかった」ということも、「お金がありません」ということも知られたくなかったのでしょう。
彼のプライドがそうさせたのかもしれません。
何とか「完食しましたよ」風に装うことにします。
砂糖入れ、皿の下、隣の人のバッグと、小分けにして肉を隠そうとします。
なぜかお金をお皿の上に置いたミスタービーン。
料理代のつもりでウェイターに渡したのかもしれませんが、ウェイターは「自分へのチップ」だと勘違いしてポケットにねじ込んでしまいました。
で、お会計のシーンになって、ミスタービーンは文無しで・・・というラストなのかと予期しましたが、そうではありませんでした。
おわりに
残念ながら、アトキンソンご本人は「Mr.ビーン」を演じることに疲れてしまったそうです。
「オリンピックでの登場が最後」とコメントをしています。
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